今週は、生成AIを社内に根付かせる方法が見えた1週間でした。町工場と富士通という規模の違う2社の定着事例に加え、Claudeの統合やデータ基盤の新サービスなど、AIに仕事を任せやすくする発表が続きました。

今週のニュースのまとめです。
気になるものをピックアップしてみてください!
10月5日(月)
CloudflareがBasinを一般提供|転送料ゼロのデータ分析基盤
米Cloudflareが2026年10月1日、データ分析基盤「Cloudflare Basin」の一般提供を始めました。取り込み・保管・SQL分析の3製品で構成し、公開規格のIceberg形式で保存したデータを、他社のツールから転送料なしで使えます。AIエージェントが使うデータの置き場所として、新たな選択肢になります。
10月6日(火)
スチールテックがGeminiを全社に定着|使われない壁を越えた4つの仕掛け
愛知県大府市の町工場スチールテックが、導入後半年ほぼ使われなかったGeminiを全社に定着させました。私的利用での体感、週1回の勉強会、感想文と人事評価への反映、他社事例の学習という4つの仕掛けで、50代の幹部も利用上位に入りました。AI定着の進め方を示す事例です。
10月7日(水)
GPT-6 Astraが217年未解読の暗号書簡を解読|1枚の画像から約6時間で
AIエンジニアのカーター・チャーチ氏が、GPT-6 Astraを使って1809年のナポレオン期の暗号書簡を解読しました。鍵が失われ217年間読めなかった文書を、1枚のスキャン画像から約6時間で読み解き、専門家の検証を経て解読済みとなりました。後回しにされてきた仕事をAIで動かせることを示す事例です。
10月8日(木)
ClaudeのチャットとCoworkが統合|DocsとSlidesも登場
米Anthropicが2026年9月16日、Claudeのチャットと「Claude Cowork」を統合すると発表しました。利用者が入り口を選ばなくても、Claudeが仕事に合う機能を選びます。文書を作るClaude Docsとスライドを作るClaude Slidesも加わり、同じ会話から数字のそろった資料を作れます。
10月9日(金)
富士通、Copilot 10万ライセンスで利用率9割超|全社に定着させた仕組み
富士通が、ほぼ全社員にあたる約10万人にMicrosoft 365 Copilotを導入し、利用率90%以上を保っています。段階的な試行、社内DX活動を生かした推進体制、活用事例の表彰で定着させ、サービスデスクでは問い合わせ対応の約75%を自動化しました。大企業でのAI定着の手本となる事例です。

小松怜
Advanced AI Partnersのコンサルタント。生成AIニュースの執筆を担当し、国内外の生成AIの最新動向を企業の実務目線で解説しています。


