今週は、AIを使う企業の側がどう主導権を握るかが問われた1週間でした。AIの権限管理の提言をはじめ、AIツールの選び方、データを手元に残したAI開発、AIと共有する仕様書まで、統制に関わる話題が続きました。

10月13日(火)
ナデラCEO、AIモデルを「内部リスク」と扱うよう提言|緊急停止など7原則
米Microsoftのナデラ CEOが2026年10月10日、最先端のAIモデルを社内の「内部リスク」として扱うべきだとするエッセイを公開しました。AIの権限はモデルの外側で管理し、操作を記録し、人が作業途中でも止められる仕組みを持つよう、7つの原則で企業に求めています。
10月14日(水)
ガートナーが全社AIアシスタント市場を解説|Copilot先行も競争は序盤
米ガートナーのアナリストが、全社員の日常業務を支える「エンタープライズAIアシスタント」の市場を解説しました。現状はMicrosoft 365 Copilotが先行する一方、競争は始まったばかりとし、選定ではオーケストレーション、コネクタ、検索、ダッシュボードの4機能が鍵を握るとしています。
10月15日(木)
ルカン氏らが「産業AIの主権」を議論|データを渡さず共同学習するTapestry
2026年10月13日、東京で国際産業AIカンファレンス(IIAC)2026が開かれ、産業を動かすAIを誰が所有し制御するかが議論されました。日本の製造業データの価値が指摘され、データを手元に残して重みだけを共有し、最先端AIを共同で育てるProject Tapestryも紹介されました。
10月16日(金)
FigmaがSpecsを発表|Markdownの仕様書をAIエージェントと共有
米Figmaが2026年10月15日、Markdownの仕様書をデザインの隣に置ける新機能「Figma Specs」を発表しました。チームとAIエージェントが同じ前提を共有でき、MCPサーバー経由で外部のコーディングエージェントにも渡せます。エージェントの利用にはAIクレジットを消費します。

小松怜
Advanced AI Partnersのコンサルタント。生成AIニュースの執筆を担当し、国内外の生成AIの最新動向を企業の実務目線で解説しています。


